ドッグマッサージを仕事として始めて約10年。
たくさんのわんちゃんとの出会い、そして別れがありました。
このたった数ヵ月の間にも、長い間お付き合い頂いたわんちゃん達の
元気で一番輝いていた時期に出会い、いつの間にか白い毛が目立ち始めて
みんな、あっという間に私の年齢を超えてしまったのですね。
あたりまえの事ですが、同じ犬種で同じような環境にあっても
身体つき、毛の質、体温までもがそれぞれ違っていて
飼い主が少しでも長く愛犬と一緒に居たいという思いは、誰もが同じだと思います。
ただ、愛犬の最期の時が近づいてきていることを感じた頃から
愛犬にとってこの苦しく辛いであろう日々から、早く解放してあげたいという思いも強くなり
今までに無かった、本当の覚悟というものができてくる、私は自分に置き換えてそう思います。
そして、わんちゃんは自分の最期の時を、自分で選んでいるのではないのかなって。
マッサージが大好きで、いつも喜び勇んでマッサージマットに飛び乗り
終わってもマットから降りようとせず、マッサージの部屋を出る時は
ガックリ肩を落として、何度も振り返りながら帰って行く可愛い女の子が
お別れはとても辛いけれど、
この仕事をしていて良かったと思うこともたくさんあります。
これからも、それぞれのわんちゃん達と気持ちを通わせながらマッサージを続けていけたらと
今さらですが、そう思うのです。