4年前、介助のお仕事をしている黒ラブの男の子に会いました。
初めての現役・お仕事犬のマッサージ。
大きな体、しっかりとした骨格と筋肉を持つ彼が
初めてのマッサージに大興奮して、仔犬の様にはしゃぐ姿が
なんともミスマッチで可愛いくて、大笑いしてしまいました。
決して若くはないのに、元気にお仕事を続ける彼の身体を、
飼い主さんはいつも、とても気遣っていらっしゃいました。
施術前、赤いハーネスを外すと
彼のスイッチはONからOFFに切り替わり、仔犬の様にはしゃぎます。
彼はマッサージが大好きで、横たわる彼の寝顔に
「お疲れさん!」って声を掛けると、寝たまま尻尾をブンブン振ります。
2ヶ月前の来店時、いつもの様に店に入ると一目散に2階に駆け上がり
いつもの様にマッサージマットの上に伏せ、
尻尾をブンブン、私が2階に上がって来るのを笑顔で待っていました。
そしてそれが、彼への最後のマッサージとなりました。
、 飼い主さんの妹さんが届けて下さった、彼の足跡。
彼の身体に触れることは、もうできないけれど
一生懸命お仕事を続けてきた、
大きくてちょっと硬い彼の肉球の感触、私は今もはっきりと覚えています。
長い間お疲れ様。 安心して、ゆっくりやすんでね。